「徒然チルドレン」 6話 俺たちに女はいらない 感想
独裁
「赤木、お前なんで私と付き合ったんだよ」
「亮子ちゃん。赤木じゃなくて まーくん でしょっ」
「それマジでやんのかよ」
「ちゃんと呼んでくれなきゃ、質問には答えない」
「…まーく んっ!」
「もう! いま真面目な話してんだろ!」
「するってわかってたクセに」
「お前は私のどこが良くて付き合ってんだよ!」
「んー、どこかなあ」
「だから今、真面目な話してんだろ!」
「するってわかってたクセに」
「亮子ちゃんの良いところ? 顔かな?」
「はぁ!? じゃあ性格とかどうでも良いんじゃん!」
「でも亮子ちゃんの顔、可愛いよ」
「お前、私の中身とか見てねーのかよ!」
「だって亮子ちゃん可愛いから」
「可愛いよ、亮子ちゃん」
「ああー。もう、うるせーな!」
「じゃあ…、私より可愛い女が居たらそっちを取んのかよ」
「まあ可能性は」
「死ねっ!」
「拗ねないでよ。他にも良いところ一杯あるよ。胸とか」
「顔とか胸とかそんなんばっかり! 私の中身なんて見てねーんだな!」
「もう…、そんなこと言ってないでしょ。亮子ちゃんのこと、ちゃんと内面まで見てるつもりだよ」
「…じゃあ私の良い所は?」
「ないよ」
「ないって…、ひとつも?」
「ないね。自分でも言ってるように短気で粗暴だし」
「悪かったな…、どうせ私は」
「そうやってすぐ拗ねるところもめんどくさいよね」
「もう! じゃあもう別れれば良いだろ!」
「またそういうことを言う。確かに悪いところはいっぱいあるけど」
「うるせー! もうなんにも聞きたくない!」
「でも好きだよ」
「ど、どうせ胸が好きとか言うんだろ?」
「亮子ちゃんの性格だって好きだよ」
「短気なところも、粗暴なところも全部込みで、僕は亮子ちゃんにゾッコン・LOVE」
「嬉しかったら喜んで良いんだよ?」
「うっせーな!」
「でも本当だよ。可愛くてつい苛めたくなっちゃうけど」
「じゃあもう一回…、好きって言って」
「ん? 大好きじゃなくて良いのかい?」
「じゃあ大好きって言って!」
「言って下さい、でしょ?」
「…言って下さい」
「まーくんは?」
「もー、さっさと言えよ」
「亮子…。愛してる」
「Zokkon命(ゾッコン・ラブ)」byシブがき隊♫(笑)
亮子ちゃん、もう完全に落ちている。
ほとんどペットのしつけ状態になってる。しかし回が進むごとに亮子ちゃんが可愛くなってるぞ。
Xファイル
こないだ彼と良い雰囲気になった
でも未遂に終わった
それから何となくお互いに積極的になれないというか…その手のことを避けてる
「大丈夫! 俺もノリでやるから、香奈もノリでついてきて」
「FBIだ! 両手を頭の後ろにー!」
「ま、待ってくれ!』
「目を閉じろ! 抵抗するな!」
「バカめ! 油断したなぁぁぁ!」
「……」
「ふふ、お主も悪よのう」
「お代官様こそ…」
もしかしてキスしようとした?
チラッ
「今度は香奈がFBIだから」
「え、えーと頑張る」
仮にだよ? 仮にキスしようとしたとして、この流れじゃもう…
「キャァァァァァ」
「近付くな! 近付くと撃つぞ バーン バーン」
「うわぁぁぁぁぁ!」
マジで…!
「…って言う感じで」
「あー、アレだな。このネタ、オチがないな…、もう少し、何か考えないと…」
「…あのさ! 帰ろっか」
「うん…」
このふたりの関係が一番難しいかも。
ネタ仕込んでいる場合じゃないんだけどね。
俺たちに女はいらない
「映画が好きって聞いたから、もしよかったら…」
「え、別に良いけど…」
「じゃあ明日! 映画館で!」
「山根殿〜! テストどうでありましたか?」
「あーっ、さては明日のことを考えてたでありますな?」
「あ、明日? な、なんのことだかさっぱり…」
「明日は我輩と映画を観に行く約束でしょ?」
「実は我輩も楽しみでテストどころではなかったでありますよ、ははは」
「その約束、明日だったっけ?」
「おや、忘れてたでありますか? 「マジックしんちゃん」を観る約束でしょ」
「そ、それってさ…、明後日じゃダメ? 実はほかの…」
「んっっー? もしや…、怨那じゃありますまいなあ?」
「ふぁっふぁっふぁ、冗談でありますよ。山根殿が怨那などと」
「だだだっ、だよね〜! もちろん僕も女子なんて嫌いだよ? 今回も男友だちに誘われて…」
「おや、吾輩の他に友だちが居たのでありますか?」
「ちゅっ、中学の時の友だちがね? たまには会おうってメールが来て…」
「なんと、そうでありましたか! ならばこの本山友道、先約を譲るであります」
「我輩たちは常に鼻つまみ者。ゆえに友との絆は何よりの宝。こんど我輩にも紹介してくれであります」
「本山くぅん!」
なんて良い奴なんだ…、本山くん! それなのに…、僕は…
それなのに僕は嘘をついてまで女の子と…
じゃあ明日! 映画館で!
こんなクズに…女は要らない
「ごめん本山くん。僕は嘘を吐いている、友達なんて居ないんだ! 電話帳も君と親の番号だし本当は…」
「山根殿! 恥ずかしい事実を良く言ってくれたであります。我輩、初めて心の友が出来たであります!」
「明日は山根殿は用事をこなすでありますよ。我輩にわざわざ隠すこと、ならば深くは聞かないでありますよ」
「良いんだ、友だちだもん、全部話すよ。と言っても、ただの知り合いの女の子に映画に誘われただけなんだけどね」
「はぁぁぁぁ!?」
「実は前にご飯を食べた事がある人なんだけど、その時は全然話も盛り上がらなかったし、なんでまた誘われたのか…」
「ひぃぁぁぁぁぁ!」
「我輩に嘘まで吐いて隠そうとしたことが…怨那のことでありますと!?」
「ご、ごめんよ本山くん! でも明日は君と…」
「そこは彼女を取るべきでありましょうが! がっ! がっ…、がっ…」
「へっ…」
「もちろん我輩は怨那が憎い…! 汚物を見るようなあの目を右から左へ目潰ししたいくらいであります!」
「しかしながら! 山根殿のような醜男に声を掛けるような清き乙女にどうして文句を付けましょうか!」
「我輩は…、我輩わぁぁぁ!」
「もし良ければ本山くんも来ない? 向こうも多分、友達連れて来るし、女子がイヤじゃなければ…」
「山根殿の友人なら大丈夫であります!」
本山君、ホントにいい人なんだよね。でもそこは二人っきりにしてあげて。
恋愛マスター
「あっれー?」
「だれっ!?」
「悪いけど女の子を見下しながら話す趣味、ないんだよね」
何この人…なんで木の上に?
「出ておいで、子猫ちゃん」
「ニャー」
「降りられなくなった子猫を助けてたんですか?」
「なーに、ちょっと木に登りたかっただけさ。で、何悩んでんの?」
「やっぱり聞いてたんですか?」
「いや? ただ君があの猫と同じ困った目をしていたからさ」(キラッ)
「にゃぁん…!」
なんなのこの人。人のこと可愛い子猫ちゃんだなんて…
「もしかして俺のこと…、恋愛マスターだって思ってる? 正解っ」(キラッ)
「そっ、そこまでは」
「恋愛マスター? カッコイイと思ってるんですか?」
「まさか…、カッコイイわけ無いだろ? 女の子を笑わせた数より…、泣かせた数の方が多い男なんてさッ」(キラッ)
「やっべっ、俺なんかが恋愛マスターを名乗ったら恋愛の神様に怒られちまう、やっべっ」(キラッ)
「カッコいいいいい!」「なに? この気持ち。私この人のこと…」
「あなたは…、あたしの王子様ですか?」
「ウィ」(キラッ)
「じゃあ私とー」
「それはダメだよ子猫ちゃん。俺はみんなの王子様だからさ」
「俺に惚れたら…、ヤケドするゼ」(キラッ)
「…それでも良いっ!」
「残像だ…、残像だ…」
「あきらめな子猫ちゃん。誰も…、俺を…、縛れない」
「それなら! さぁ! さっきの子猫みたいに私を助けて下さい!」
「にゃぁぁぁぁ! 助けてにゃぁぁぁ!」
「ふっ、困った子猫ちゃんだ」
「あっ!」
「血っ、血が…!」
「大丈夫…、昼に食べたナポリタンさ」
「ごめんなさい…、私がバカなことしたから!」
「バカなこと?なんのことかな」
「困った子猫を助けるのが王子様の仕事サ」(キラッ)
ズキュン
「好き!」「最後に…、最後にお名前を」
「香取慎一、A・BA・YO」(キラッ)
「香取せんぱぁぁぁぁぃ!」
最初はウザいだけだったのに…。
この人の話無くてもいいと思っていたのに…。
ズキュン。と打ち抜かれてしまった(笑)
物語も半分が終了。
一番心配なのは香奈ちゃんと千秋君。
早く両想いになって欲しいのは菅原君と高野さん。
デレが楽しみなのは高木君と梶さん。
あと山根君はいつ栗原さんの気持ちに向き合うのか…
本山君も幸せになれますように