カピバラの備忘録

アニメと音楽と読書など。少し自分の考えをまとめて見たい気分になりました

「月がきれい」1話 春と修羅 感想

そこには多くの壁がある

安曇小太郎と水野茜。中学三年で出会ったふたりには初対面の壁がある。

その他には文芸部と陸上部の壁があるし、家が地元民と転勤族の壁も匂わされる。

 

小太郎は純文学好きで太宰治好き。(ちょっとこじらせ気味)

茜は走るの大好き短距離選手。でもかなりの緊張しやすい性格。

 

そんなふたりがファミレスでの不幸な出会い(笑)を経て、茜は小太郎のLINEを聞き出せなかったため、結果的に小太郎は体育祭の用具係の仕事を結果的にすっぽかすことになる。

責任を感じた茜は勇気を振り絞って自分のLINEを書いたメモを渡す。渡したあとは緊張が抜けたのか、すごく普通の女の子になって、埃で汚れた小太郎の背中をはたく時は陸上部の仲間といるのとしゃべり方が変わらなくなっているんですね。

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ここで知らないもの同士の壁が取り除かれました。ほんのちょっとした壁だけど、文芸部と陸上部なんて同級生になってもそんなに仲良くなれるものじゃないし、大人が考える以上に大きな出来事だと思います。

(文芸部と陸上部じゃなくて、イケてない部活とイケてる部活かもしれませんが…)

 

水野さんのLINEゲットの小太郎。嬉しいよね、わかるぞその気持ち

私なんかケータイすら無かった時代に女の子からメモが回ってきただけでドキドキしたもの(笑)

 

1話ではこの用具室でのふたりのシーンが一番好きです。

ふたりの緊張感とお互いに何を話して良いかわからない中で徐々に緊張がとけてゆく。

そのあと普通に「じゃあ」と言って別れるふたり。

それ以上は何も無いのだけれど、アニメの感情過多な演出になれていた私としては非常に新鮮でした。

 

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初めて安曇君からLINEをもらってほほえむ茜。

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嬉しくて紐ボクシングの小太郎(笑)

ふたりの恋の予感を感じさせる素晴らしい1話でした。

1話の比良君

比良君はちらっと顔見せ。いま思えばもっとしつこく絡むのかと思ってました、残念

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